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「莞島自然そのまま」とは?
莞島郡は環境にやさしい農産物に対する消費者の不信解消と農水畜産業のイメージ改善に向けた環境親和ブランド「莞島自然そのまま」というブランド・ネーミングを開発、新鮮で信頼される莞島農産物の安定性を対外に広報している。農業技術センターは、バイオ機能水と有用微生物を利用した環境にやさしい農産物の生産及び圈域別の地域特化作物の育成など具体的な方案を模索、官内の農家の所得向上に努力している。 バイオ機能水の導入による農業効果検証農業技術センターは、レタス、唐辛子、椎茸、ミニトマトなど多様な作物にバイオ機能水を利用した農業の効果実証実験を推進した。
バイオ機能水の効果は?
バイオ機能水とは、バイオ機能水の生成装置に水を通水させて生成された水で細胞の活性を増進させることができる細胞免疫活性水だ。バイオ機能水を持続的に灌水する場合、作物の生育促進及び病害虫の発生予防に効果があると予想されて多様な作物を対象に実証試験を推進中である。 その結果、レタスは一般水に比べて硬度16.1%、葉数7.7%が増加、病害虫の発生は22.2%が減少するなど総合的に優秀な結果が現れた。
有用微生物がなぜ重要なのか?
有用微生物は、環境にやさしい有機農業の充実と低費用高所得農業の代案として化学肥料と有機合成農薬の誤用・乱用を防ぎ、土壌中の微生物の密度を増加、土壌の生態系を回復させて作物の生育促進、病害虫に対する抵抗性増大、果実の商品性向上などに効果があると知られている。
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圈域別の特化作物育成とは?
莞島郡は、圈域別の所得作物を発掘及び育成作物の圈域別団地化、規模化で価格競争力を確保し、地域代表作物に成長させて農家所得を増大させるために圈域別の特化作物の発掘育成にも拍車をかけている。特に、地域特化作物として育成しているビワは70ha面積で120農家が年間約50トンのビワの実を生産、全国的に販売するなど高所得作物として位置づけられており、2020年のビワ関連所得100億創出という目標達成に向けて全力を注いでいる。また、2001年から栽培を始めた不知火はプレゼントに人気を集めている。ミニトマトは年間508トンが生産されており、施設葡萄は7月下旬、露地葡萄は8月下旬から収穫して夏季に莞島を訪れる観光客に直取引している。
気候変化への対応方案は?
気候変化による莞島農業の対応、気候変化が招く農業分野の危機を乗り越えて莞島自然そのままの農畜産業発展目標達成に向けて郡は多様な対策を設けている。まず、コーヒーの木、オリーブなど亜熱帯作物の地域適応試験のために亜熱帯果樹の実証試験圃を設置運営しており、その結果を土台にモデル事業を推進、農家に普及して新たな所得源に育成する計画だ。アップルマンゴー、パッションフルーツ、アーティチョークなど多様な亜熱帯作物の地域適応試験も持続的に推進する予定だ。