
富栄養化の減少及び酸素の供給機能を有する
- 海藻類の生長や増殖に窒素や燐は必須不可欠な元素であり、溶解性燐や窒素は海藻類にとって非常に有用な成分で富栄養化の海水は海藻類の生長を促進する能力があることが明らかになった
- 従って、海藻類は水中の有機物を吸収して環境を浄化するなどの役割をしている
- 最近、沿岸の富栄養化防止と同時に貧酸素水塊の形成を解決する方案の一つとして海藻類栽培が注目を集めている。
地球温暖化の主犯でる二酸化炭素の吸収源に脚光を浴びており、
- 海藻類はいろんなバイオマスの中で地球温暖化の主犯と知られている二酸化炭素の吸収能力が非常に優れいることが明らかになった。
- 海藻類の二酸化炭素吸収効果を熱帯雨林と比べた結果、ホンダワラやコンブは約2倍以上の二酸化炭素吸収効果を有しているが、この中でコンブは地球上で光合成をする生物の中で最も高い1次生
- 産力を有していることが知られている。
水産資源の産卵及び成育場を提供している
- 海藻類が生息している場所は、水産資源が産卵したり稚魚などが生育する重要な場所であり、成長した海藻類は産卵場や稚魚の隠遁場所として利用される
- 光合成を通じて発生したプランクトンは素晴らしい餌になって水産資源の食物連鎖を形成する
資源として持続的に利用性が高い
- 海藻類資源は陸上植物のように食糧問題を起こしたり、山林資源のように資源を枯渇させない資源として有望である
- 特に、海藻類は最近国際的に食糧危機及び炭素節減問題に積極的に対応できる資源としてその重要性が新たに注目されている
海藻類の活用
- 海藻類は藻類、紅藻類、褐藻類などに分けられるが、種類が多いほど活用される用途も多様である
- 緑藻類はマフノリ、青海苔類のように食用以外に飼料や肥料に利用される
- 紅藻類はノリ、イワノリなどが直接に食用として利用されるし、天草、ユイキリなどは寒天製造の原料として利用される。また、布海苔などは糊料原料として食品調理用、安定剤、乳化剤などで食品産業に広範囲に渡って利用される
- 褐藻類は大型が多いがこの中でワカメ、コンブなどは食用として利用される。また、大黄、搗布などはアルギン酸、ヨード及びカルシウムの製造原料に利用される
- 食品として飲料、食材、酒類など食用として活用されるだけではなく、飼料、美容・化粧品、海水浄化、工業、医薬、製紙などにも多角的に利用されている
利用分野 | 対象海藻類の例 |
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自然生態系の復元、水産資源の回復(産卵場、海の牧場) | 全ての海藻類 |
食品、食品添加物、飲み物、酒類など | ノリ、コンブ、ワカメなど |
飼料 | ワカメ、コンブ、ヒジキなど |
海藻浴療法 | 褐藻類、紅藻類 |
美容・化粧品 | ノリ、褐藻類 |
化学工業、食品加工、寒天工業、染料工業、医薬、製紙・繊維工業(紙、乳化安定剤、保護剤、造影剤、ゲル化剤、可塑剤、増粘剤、 分散剤、人工皮膚、肥満治療、重金属排出など) | オゴノリ類、褐藻類、紅藻類、 緑藻類など |
バイオエネルギー(バイオディーゼル、バイオエタノールなど) | 褐藻類、緑藻類など |
ハイテク(超伝導セラミックス繊維) | 褐藻類 |
バイオセンサー(細胞選別、組織化学、免疫学調査など) | ノリなど |
二酸化炭素削減 | ワカメ、コンブなど |
生理活性物質(機能性) | コンブ、ワカメ、ノリなど |
資料: シン・ジョンアム、海藻類養殖産業の発展方案に対する発表資料、全南大学校、2008.11. 28.